ソ連に実在した「女子飛行連隊」に所属する戦闘機乗りの少女たち
(ヤンマガサード2019年7号で連載終了、8/20第2巻発売予定)
※ HontoまたはAmazonから1巻の立ち読みができます。
※ 60p越えの1話の約半分、30p程度が立ち読みできます。
① 戦闘機に乗る少女たちの決意と悲運
ロシア側の視点から 第2次世界大戦を描いた作品ですが、作者自身が詳細な史実調査を行った後「一度全部ぶち壊してエンタメに再構成した――」と語るとおり、絵柄からは想像もできないほど生々しい歴史と、戦闘機に乗る少女たちの人間ドラマがよいバランスで語られています。
飛行連隊内の仲間たちが紡ぐ人間ドラマ、そしてかつての故郷ウクライナでの幼馴染との闘い…
祖国を守るために戦う少女が、否応なく飲み込まれていく悲しい運命に、ページをめくる手が止まりません。
② どんなあらすじ?
ウクライナの田舎町に住むロシア人少女ナージャは、農薬まきなどで飛行機に乗り、幼馴染と一緒にウクライナの空を駆け回り、楽しい毎日を過ごしていた。
しかし、1941年6月22日。ナチスドイツのバルバロッサ作戦によって家も家族も友達も失ってしまう。
失意に暮れる彼女は、ラジオから流れる「女子飛行連隊」の募集を聞き、戦闘機乗りとしてドイツと、そしてかつての故郷、ウクライナを相手に戦う決意をする…
③ オススメポイントは?
祖国を守る一心で励む少女が時折見せる「普通の少女」としての側面
少女ミリタリーマンガにあるような、和気藹々としたシーンはありません。
作中では、戦争に「戦闘機の部品」として参加する少女たちが、ふとしたきっかけで見せる「普通の少女」としての側面に心を動かされるシーンが多々あります。悲しく辛いシーンではありますが、そんな時代を生きた少女たちがいると考えると、この少女たちがどういう運命をたどるのかが気になって仕方ありません。
④ 評価は?
歴史の波に飲まれる少女が紡ぐ、人間ドラマが面白い。
残念ながら2019年夏に連載終了となったしまいましたが、ぜひ一度読んでいただきたい作品です。
1巻の試し読みはこちら から(Amazonのなか見!検索から最初の30pほどが読めます)
飛行連隊内の仲間たちが紡ぐ人間ドラマ、そしてかつての故郷ウクライナでの幼馴染との闘い…
祖国を守るために戦う少女が、否応なく飲み込まれていく悲しい運命に、ページをめくる手が止まりません。